考える力

”考える力は自由を手に入れることにつながる。”

 

大学の卒業式の日に教授からいただいたお言葉。

自分が本当に何をしたいのか、どうなりたいのか突き詰めていくことは想像するよりずっと思考力と忍耐力が必要なことだと思う。

信念を持って日々自分と向き合い、自らを励まして大なり小なり夢や理想を叶えていくことに生きがいを感じる人がいる一方で、そんなに深く考えずになされるがままに生きることに幸せを感じる人が大勢いることもよく理解できる。私は前者の生き方をしてきたし、これからもそう生きていきたいと思っているのでこの教授の言葉に深く励まされた。

20歳ごろから自分が何になりたいのか、どんなものが好きで何に価値を感じているのか、真剣に考えるようになった。

海外の文化には昔から興味があったので最初は旅行会社のツアーガイドになりたいと思ったり、そこから派生して客室乗務員として世界中を飛び回りたいと思ったことも。。またある時には、大好きな映画「プラダを着た悪魔」にインスパイアされてファッション雑誌の編集者になろうと思ったり、ファッション関連でインフルエンサーになろうかなと思っていたこともあった。さらに考え続けてそれらは私のやりたいこととは全く違うと確信するのだけど(笑)

もう少し深く考えることができるようになると、ただ好きなことをするだけではなく、すべての人がありのままの姿で生きられる社会に貢献できれば、私はより生きがいを感じられるのだということも分かってきた。それは自らの性格や見た目にコンプレックスを感じていたところから、様々な本や人の発信するメッセージに勇気づけられ、自分の個性を愛せるようになった経験があるからだということにも気づいた。

そして今やっと、近い将来実現したい自らの夢と呼べるものが初めて分かった。個人的には夢と呼ぶと果てしような気がするので、計画だと思って今できることを着実にしていくことを大切にしている。そのことを考えているときには情熱が溢れて、そこから繋がっていくたくさんの夢も想像することができる。

こういう感覚を味わえるほど私にとって大切な目標に出会えたのは考えることをやめなかったからだと思う。たまには信頼できる人に相談して凝り固まった自分の考え方を違う目線から見るのはとっても大事。だけど疲れたからといって他人の意見に妥協してはいけない。最終的に答えを確信できるのは自分だけだから。考えすぎて途中でパンクしたことだって何度もある。そういう時には他人に自ら幸せを委託する道を選びそうになったりもした。それでもやっぱり自分が何を目指したいのか、何に最も情熱を感じるのか知りたくて、思考の迷路に戻ってきた。そして、目標を確信するというゴールに辿り着くことができた。

今はまだ第一段階のようなもので、大きな一歩を踏み出すのは少し先になるけど、人生をかけてやりたいと思えることが分かっているということに感謝している。毎日をエネルギッシュにしてくれるから。

ここからは計画を自由にコントロールできるように必要なものを考え、一つ一つ手に入れていくことに専念しようと思う。今は違う場所にいても、その時になったら今日の自分に感謝できるように。